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これからの社会に対応した
シニア向け賃貸住宅

住まいの居住形態は「持ち家」と「賃貸」の2つのタイプに分けることができますが、それぞれ共にメリット・デメリットがあります。
先々の備えの面に関しましては、バリアフリーリフォームなどを好みで行える持ち家の方が自由度が高いと言えるでしょう。
しかし、メンテナンスの必要性や税金・相続の対策、さらに空き家問題との直面など、“所有物”であるがための課題も多くあります。
そのため、高齢になって不動産を手放して賃貸住宅に引っ越すというケースもよく見られます。
持ち家と比べると、住まいの選択肢として「気軽さ」もイメージできる賃貸住宅ですが、
高齢者にとっては入居することじたいが想像以上に困難となっているという現実があります。
この住宅問題を切り開く選択肢として、今後ますます重要となってくるのが、
高齢者の方が暮らしていくことを目的としてつくられたシニア向けの賃貸住宅や、
住宅確保要配慮者の入居を拒まないセーフティネット住宅の充実と言われています。

解決へ

賃貸住宅で実現する、
バリアフリー生活

将来性・安全性・快適性を考慮した住まいづくりの“基本”となる必須の対策は「バリアフリー」(高齢者にとっての障害を取り除いた設計)と「ユニバーサルデザイン」(誰もが使いやすいデザイン)を取り入れることです。
まだ対応していない住宅には、リフォームで改修・改善を施すことで、老後だけでなく今の生活においても安心・便利な環境をつくることができます。

車椅子の模型
新しい高層マンション

ですが、お住まいが持ち家でなかったり、借家で暮らしていくことを希望している場合は、どう対策をするべきでしょう?

賃貸住宅は、基本的に借り主が勝手にリフォームをすることができません。簡単に原状回復ができるレベルであれば問題ないかもしれませんが、バリアフリーリフォームとなりますとやはり難しいと考えるのが妥当です。

人生100年と言われ、高齢化社会が進む世の中。賃貸住宅にもこれからの時代に適合したあり方が求められてくるでしょう。
まだ数は多いとは言えませんが、バリアフリーに対応したり、高齢者の入居を歓迎する賃貸住宅の整備に取り組んでいる企業もあります。 ソフトバンクグループのビレッジハウス・マネジメントなどがそれにあたり、住宅セーフティネットへの登録を積極的に行っています。

ねがい

高齢のご両親・ご家族に安心の毎日を

離れて暮らす大切な方がご高齢で、その住まい環境に不安を感じているようでしたら、サービス付き高齢者向け住宅への住み替えをすすめることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
現在賃貸にお住まいの場合だけでなく、持ち家で安全面での対策が難しかったり、通院やお出かけするのに立地条件が悪いようであれば、ご検討する価値は多いにあるはずです。

メーカーによって設備仕様等は異なりますが、バリアフリー設計だけでなく、セキュリティの強化や見守りサービス、食堂の設置など、高齢者の暮らしをサポートする体制が整った物件もあります。

相談対応するスタッフ
ギターを弾く人

また、物件探しのポイントとしましては、自分にあったスタイルでずっと長く住んでいけるお部屋を選ぶことも大切です。

ご自身の体格に合った間取りであるか? 掃除やお手入れがしやすいか? 大好きな趣味を楽しんでいけるか?など、サービスや設備面だけでなく、人それぞれ異なる価値観や個人差にマッチしているかにも注目しましょう。
賃貸の場合、持ち家のように自分好みでオーダーリフォームすることが一般的にはできません。そのため、こだわりたい点を明確にして、自分らしく生き生きとした毎日を思い描ける、そんな物件を条件にして探すことがベストと言えます。

魅力

賃貸だからこその
メリット

賃貸物件のメリットのひとつに「メンテナンス性」が挙げられます。
持ち家ですと、住宅を維持・管理していくための保守を自分で行っていく必要があります。
もちろんDIYなど自らの手で施す必要はありませんが、業者にまかせるにしてもメンテナンス対応をしていかなくてはなりません。
これは、シニア向け住宅に限ったことではありませんが、賃貸住宅ならば大家さんや管理会社が建物の保守対応を行っていきます。

住宅設備の点検をする女性
ランチタイムの準備ができたキッチン

老人ホームに近い特徴をもつ「サービス付き高齢者向け住宅」に分類される住宅は、介護施設ではなく、バリアフリー対応のされた物件、もしくは自立型サービス付きの「住宅」となります。
高齢者施設ではなく、あくまで「わが家」。ですので、自分のライフスタイルを尊重した暮らしを送っていくことができます。

入居の条件には、60歳以上限定などの年齢設定がありますので、同世代同士のコミュニティを作りやすいという特徴もあります。若い住人とのトラブルの心配もないでしょう。また自立した生活を営むことができる健康状態であることを提示しているところが多くなっています。
その他にも、物件ごとに入居条件がありますので、ご検討の際はこの内容に関してもきちんと内容を調べておく必要があります。

サービス付き高齢者向け住宅でなくとも、バリアフリー対応を施し、高齢の方の入居を歓迎している賃貸住宅もありますが、現在ではまだ数が少ないというのが現状。
ご年配の方のお部屋探しをされたことのある方でしたら、おそらくどなたもが経験されているのではないかと思いますが、不動産屋さんを回り、お気に入りの物件を見つけても、高齢であることを理由にほとんど断られてしまいます。
スムーズに入居できるという物件は、時代背景に反してとても貴重な存在であるのが現実なのです。
しかし賃貸物件を取り扱っているお店は、街の不動産屋さんだけではありません。「住宅セーフティネット制度」を活用したお部屋探しもたいへん有力な方法です。
物件探しをあきらめかけていたり、ご不安を感じているのでありましたら、セーフティネット住宅もぜひ選択肢に入れてみてください。

公園で遊ぶ孫と祖母
知って終活!
公営住宅にかわる、すべてのニーズのための賃貸住宅
■ビレッジハウス

ビレッジハウスは、セーフティネット住宅全登録戸数のなんと約6割にも上る物件を登録している、国内最大級の賃貸住宅会社です。ソフトバンクグループ傘下のグループにより運営されており、高齢者や単身世帯への住宅提供を活動主軸のひとつに掲げ、これからの時代に対応した住宅サービスの提供に取り組んでいます。
IoTを活用した高齢者向け見守りサービスの試験運行を始めており、シニア世代のための新たな住まいの選択肢としても期待が集まっています。

サービス内容や特徴をご紹介!
特集ページ
ビレッジハウスのモデルルームの一例
“サ高住”がわかる

サービス付き
高齢者向け住宅

とは?

創設されたながれ

「サービス付き高齢者向け住宅」という種類の住宅施設をご存知でしょうか?
2011年の「高齢者住まい法」の改正によって創設された住宅種別で、「サ高住」などと略して呼ばれることもあります。 位置づけとしましては、「地域包括ケアシステム」をより拡充させるための施策のひとつとなっており、高齢者の居住の安定を確保する目的があります。

少子高齢化により公的な介護施設ではすべての入居希望者を受け入れることが難しくなっており、入居待ちの問題が深刻化しています。
また、一般的な賃貸住宅では高齢であることを理由に入居を断られてしまうケースも。こうした状況を解決に導く施策として大きな期待が寄せられているのが、このサ高住の取り組みです。

介護の必要がない高齢者のための住宅施設

高齢者向けの居住施設と言えば、他には有料老人ホームが思い浮かぶと思いますが、両者に何の違いがあるのでしょうか?
有料老人ホームは、基本的には介護サービスを提供する施設であることが前提となっており、入居者への食事の提供、入浴や排泄、清掃など生活全般の介助やリハビリテーションを行います。
一方で、サービス付き高齢者向け住宅には、介護サービスの提供がありません。義務付けられているのは、

  • 安否確認・・・施設スタッフが利用者の部屋を定期的に訪問し、健康状態などに異常がないかを見守るサービスです。
  • 生活相談・・・暮らしていく中での悩みや不安の相談に乗り、心身のケアを行います。

となっています。介護サービスについては、外部事業所の紹介および取り次ぎまでを行うのが一般的です。
サ高住は特に介護の必要もなく、元気に自立した生活を送っていきたい高齢者向けの施設という主旨があります。

入居時に結ぶ契約内容の違い

両者には契約の形態についても違いがあり、それぞれ全く異なる内容となっています。

  • サービス付き高齢者向け住宅・・・賃貸借契約
  • 有料老人ホーム・・・利用権方式

必ずしも全てが該当するものではありませんが、多くの場合で基本的にこの契約形態がとられています。
サ高住はあくまで賃貸住宅ですので、一般物件と同じように「敷金」が必要となり、その後は家賃を支払って生活をしていきます。
有料老人ホームの場合は、施設を利用するための「権利」を買うという形になります。入居するための初期費用としては、「入居一時金」と呼ばれる費用が発生し、これを支払うことで契約が成立します。金額は施設ごとに異なりますが、傾向としましては高額となることが多くなります。

また、サ高住では、高齢者住まい法により入居条件が定められています。

  • 60歳以上の高齢者
  • または、要介護認定や要支援認定を受けた60歳未満の方

同居する人に関しましては、

  • 配偶者(事実上の夫婦と同様の関係にあるものも含む)
  • 60歳以上の親族
  • 要介護・要支援認定を受けている親族
  • 特別な理由により同居させる必要があると知事が認める者

といういずれかの条件に該当している必要があります。

その他、施設によってさまざまな条件がある場合がありますので、ご検討される際は内容を熟読し確認しておきましょう。

設備

サービス付き高齢者向け住宅には、設備に関しても基準が定められています。居室の広さは原則25㎡以上という規定が設けられており、館内はバリアフリー仕様でなくてはなりません。建物の外観は一見すると一般的なマンションのような造りになっていることが多いですが、内容は高齢者の暮らしを支えるための環境が整備されています。

施設内で万全の介護サービスを利用することができない不安点はありますが、シニアライフをサポートするサービスが備わっており、かつ外出や食事といった楽しみも好みで行えるという、賃貸住宅だからこその自由度の高さが魅力的なメリットと言えます。
従来の賃貸物件と比べますと家賃などは割高となりますが、行政主導によるこの新しい“住まい”のスタイルは、終活においても一考の価値は大いにあるでしょう。

求められている
住まいのカタチ

人生100年時代、住宅は「住む場所」としての役割だけでなく、「セカンドライフをいかに充実させることができるか」「老後も安心して暮らせる空間であるか」「そのための設備・環境が整っているか」ということも重視されています。
賃貸住宅においても、住まいを選ぶ際には外観の綺麗さや家賃などの条件面だけでなく、その物件が高齢者にとって暮らしやすい家であるかも視野に入れて行うことが大切であると言えるでしょう。
しかし、賃貸住宅は高齢になればなるほど入居することが難しくなってきてしまいます。希望条件を満たす物件を見つけることはおろか、入居できる物件を見つけること自体が簡単ではなくなっているのです。
勿論、こうした状況は問題視されており、行政主導による「住宅セーフティネット制度」の推進、住宅メーカーによるシニア特化型賃貸住宅の拡大など、これからの時代に求められる賃貸住宅の整備が加速しています。
とは言え、行動が早ければ早いほど、より多くの選択肢があるというのは確かなことでしょう。持ち家と比べ「気軽」という印象がある賃貸ですが、必ずしもそうではないということを自覚して、しっかりとした終活に取り組むことが大事です。

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