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人生100年時代に備える
「終活リフォーム」マニュアル

バリアフリーの概念は1980年代初頭に国連総会で提言されたことをきっかけに世界的に広まりました。
主要先進国のどの国よりも高齢化が深刻化している日本ですが、
バリアフリー新法(「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」)が施行されたのは2006年12月。
欧米先進国と比べ、促進と普及に大幅な遅れをとってきたことは否めないでしょう。
2000年代に建てられた比較的にまだ新しい住宅でも、バリアフリーの配慮がされていないというケースはめずらしくありません。

100歳まで生きることが当たり前へとなりつつあるこの時代。
自宅介護のあり方や終の棲家についてを、わたし達個人でしっかりと考え、備えを行っておくことが求められています。
高齢になっても安全・快適な毎日を送っていくためには、住まいのバリアフリーは欠かすことのできない対策なのです。

このページでは、「終活リフォーム」に焦点をあてて、やっておきたい項目をチェックリストとともにまとめました。
施工例やコストなどをご紹介していますので、ぜひご参考にしてください。

あてはまる項目は要チェック!

バリアフリー
チェックリスト

  • 部屋間の段差に躓いたり、足をぶつけたことがある
  • 和式トイレを使っている
  • トイレに手すりがない
  • トイレや浴室で何か起こった際に、外部へ異常を知らせることができるか
  • 浴室への出入口の段差が高いと感じたことがある
  • 浴室の床で滑ったこと・滑りそうになったことがある
  • 浴槽のまわり・出入り口に手すりが設置されていない
  • 服を脱いで浴室に入ると、身震いがする
  • 2階・3階建ての住宅で暮らしている
  • 夜、階段や廊下が暗くて歩きづらい
  • 玄関のドアスペースが狭い
  • 玄関から部屋にあがる際、足腰がきつくなってきた
  • 玄関と軒先に手すりがついていない
  • ドアノブを回すのがつらい
  • 部屋内や廊下を車椅子や歩行補助具を使って移動することは難しそう
  • 暖房を切るとすぐに家中が寒くなる

室内・廊下のリフォーム

段差の解消

部屋と部屋の間、特に洋室と和室の境やトイレの入口には大きな段差があるケースが。若い方でも足をぶつけたり躓いた経験があると思いますが、ご高齢になりますと転倒してしまう可能性があります。

しかし、実は目立つような大きな段差よりも、ちょっとした小さな段差の方が危険なのです。大きな段差は、普段からも障害物と認識していることもあり、意識的に足を上げる行動をとりやすいのですが、目立たない小さな段差の場合、注意をあまり注いでおらず、また、小さい障害物であることで油断をしがちです。2cmほどの段差が最も転倒リスクが高いと言われています。

敷居の段差
敷居をカット

段差となっている敷居を取り除き、周囲の床と同じ高さになるよう調整しフラットにします。削った部分は木を埋め込み、目立たないよう化粧処理を行います。最もポピュラーな段差解消リフォームの方法です。

料金相場
(段差解消1箇所)
施工日数
20,000~
200,000円
1~3日
スロープの取り付け

スロープ状のパーツを敷居に取り付けて、つまずきにくくするための施工方法もあります。費用を抑えることができますが、段差じたいを解消するのではないため、傾斜として障害物は残ります。引き続き注意をするとともに、あわせて滑り止めの対策も必要です。

滑りにくい床へ

インテリアのしやすさもあり、住宅の床材にはフローリングが広く選ばれています。ご高齢の方やお怪我をされている方が車椅子を使う際にも移動しやすいというメリットがありますが、バリアフリーの観点では「滑りやすい」という大きなデメリットがあります。特にキッチンやリビングの床、その周囲の廊下は濡れたり、お料理の際の油分が付着する機会が多いため、転倒のリスクは高くなります。

また、フローリングではスリッパを履くことが多く、これも転倒事故の大きな原因となっています。
床材は絶えず負荷の掛かる物ですので寿命があります。リフィニッシュのタイミングと捉えて、滑りやすい床材への変更を検討しましょう。

防滑床シート
防滑性の高い床材への変更

ウッドパターンやカーペット調など様々なデザインの防滑床材があります。防滑性能はC.S.R値というすべり抵抗係数を示す値で表され、この数値が大きいほど滑りにくくなります。汚れが取りやすい過去が施されたものもあり、メンテナンス性も優れています。

料金相場
(床材張替え6畳程度)
施工日数
100,000~300,000円 1~3日
滑り止めワックス

すべり止め剤が配合されたワックスを塗布します。事前に床の掃除・剥離をして、水拭き、塗布、乾燥とご自身で行うのは簡単ではありませんので、プロの業者に依頼したほうが効果的です。スポーツジムや体育館など消耗の激しいシーンでも使用されています。

ゆとりある生活空間へのリフォーム・リノベーション

廊下や間取りにスペースのゆとりがないと、将来的に車椅子や歩行補助具を使うことになった際に、家で生活を送ることが困難となる可能性があります。

家を建て替えることも検討されるかと思いますが、今のお住まいをリノベーションや拡張リフォームで、導線の改善、間取りの変更・拡張することが可能です。
単純に壁を取り除く工事であれば30万円ほどでリフォームできるケースもあります。間取りを大幅に変更し、新築に近いような工事をする場合はスケルトンリフォームによるリノベーションとなり、規模や内容により異なりますが700万円~1,500万円程度の費用となります。

可能な必要に迫られてから対応をするのではなく、早いうちから先を見越して対策をしておくことが重要です。

段差がある狭い廊下
料金相場
(内容により大幅に異なります)
施工日数
600,000~
1,500,000円
7~90日

トイレのリフォーム

機能付きトイレへの交換

水流の工夫や便器の材質向上により「超節水」を実現したモデルや、充填した洗剤で便器の自動掃除をしてくれる製品など、最近のトイレは多機能付きのものが様々ラインナップされています。その中から終活リフォーム向けの機能を中心にご紹介します。
トイレにはパッキンや駆動パーツなど寿命部品が意外に多く、不具合が出始めているようでしたら、水漏れや排水不良などのトラブルが起こる前に最新の多機能タイプへ交換してしまうのもよいでしょう。

バリアフリーリフォームしたトイレスペース
ウォシュレット・シャワートイレ

今やご家庭だけでなく多くの公衆施設でも設置されているほど浸透したウォシュレット(シャワー付きトイレ)。からだが不自由な方や痛みを患っている方から「必需品」との声も聞かれます。ただし認知症で要介護の方や使い慣れていない高齢者の方には、誤作動などによる事故のおそれや温水による火傷の危険性も考えておかなくてはなりません。高齢での使用に関しましては適正な判断が必要です。

自動便器洗浄

便器から離れるとセンサーにより自動でトイレを流してくれます。流し忘れの心配もなくなりますし、水を流すためにかがんだり、無理な姿勢でレバーに手を伸ばすことなく楽に使用できるので、お年寄りや小さなお子様にも安心です。 「Panasonic アラウーノ」「TOTO ピュアレスト」など多くのモデルに付属。

暖房機能

トイレ本体に温風機が装備されていて、トイレ室内を暖めることができます。タイマーで暖房したい時間の設定ができたり、室温が冷え込むと自動で運転・停止を行う機能がついているものもあります。冬場など冷え込んだトイレにはヒートショックの危険性が潜んでいます。ぜひ導入を検討したい機能です。「LIXIL サティスG G8」「TOTO ネオレスト RH2W」など

コンパクトタイプ

手すりを設置したり、杖や介護が必要になりますと、どうしても室内スペースが手狭に感じてきてしまいます。トイレの室内面積を変えられない場合は、コンパクトタイプの便器をチョイスすることで限られた空間にゆとりを持たせることができます。 タンクレスタイプであれば一般的なタンク式と比べ約60mmも奥行を減らすことが可能なモデルもあります。「LIXIL ベーシアハーモJ」「TOTO ネオレスト」など

料金相場 施工日数
100,000~300,000円 1日

和式から洋式へ

最近ではあまり見かけなくなりましたが、もしも和式タイプを使用している場合は、他のリフォームよりも優先して、まずは洋式トイレへの交換を検討することをおすすめします。
トイレは毎日何度も利用する、生活において重要な場所。和式は足腰への負担や介護スペース確保の問題からも高齢者には不向きと言い切ってしまっても過言ではありません。たとえまだ高齢ではなくとも、トイレに行くたびに足腰への負担は重なっていってしまいます。早期に改良しておいたほうがよいでしょう。

和式からの変更の場合は、クロスや床の張替えや配管・電線の工事もあわせて必要となることが一般的ですので、洋式からの交換よりも費用はやや高くなります。

新しいトイレ
料金相場 施工日数
150,000~300,000円 1~3日

手すりの設置

座る・立ち上がるという動作が必要になるトイレ。若いうちには全然意識をしていなかったかもしれませんが、高齢になっていくと手すりがとても重宝します。
便器に固定するタイプと壁に取り付けるタイプがあり、形も豊富に用意されていますので、部屋のスペースや便器の位置により選びましょう。
壁の下地補強工事等が必要になる場合があり、その際は多少費用・施工時間がかかります。

手すりを取り付けたお手洗い
料金相場 施工日数
30,000~60,000円 1~3日
DIYはご注意を!

ホームセンターでも手すりや施工材料が売られていますので、DIYでも取り付けることが可能ですが、適正な場所にしっかりとした強度で取付けることが絶対条件になります。
手すりは基本的に全体重を預ける物ですので、もし予期せずに外れてしまうとたいへん危険です。取り付けには技術や経験が必要ですので、もし自信がないようでしたら必ず専門の信頼できるリフォーム業者に依頼しましょう。

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浴室のリフォーム

お風呂はからだの汚れと疲れを洗い流し、温浴効果によって身も心もリラックスさせることのできる、健康生活を送るには欠かせない場所です。そんな癒しの空間でもある浴室ですが、実は危険の宝庫でもあるのです。 入浴中の死者数は年間1万9000人との推計があり、交通事故と比べて約6倍もの人がお風呂場で亡くなっているとも言われています。さらにこの危険性は高齢者に限ったものではなく、若い方も対象となっています。

大けがや最悪のケースにもつながる
浴室・浴槽内での転倒を防ぐ

浴室での転倒は大けがにつながることも多く、さらに誰もが「ヒヤっ」とした経験を持っていると言っても過言ではないくらい非常に起こりやすいものです。古い浴室では床がタイルなどの滑りやすい素材で作られていることも多く、各段差も急なため、改修が強く求められる場所です。体の大きさと浴槽の深さに考慮した手すりの取り付けも施したいところです。

ユニットバスと在来工法とではリフォーム方法や費用も変わってきますが、事故を防ぐためにも必ず対応しておきたいポイントを挙げてみます

滑りづらい床材を使った浴室
出入口の段差の解消

出入口の段差、特に浴室に入る際の段差はたいへん滑りやすく危険です。完全になくすことが理想ですが、2cm以下にすることが望ましいです。ただ段差をなくすだけでなく、脱衣室側への浸水を防ぐための排水機能の設置も必要です。

床材の変更

タイル貼りの床は水が残りやすく、また濡れていると滑りやすいです。高齢者だけでなくお子様や若い方でも転倒事故の多い場所で、大けがや打ちどころが悪いと最悪のケースとなってしまいます。リフォームでは水はけが良く、滑りにくいようパターン加工が施された床材や、転倒時の衝撃を軽減するクッション材が多く選ばれています。

手すり・バーの設置

出入口付近や浴槽、シャワーまわりなどの「しゃがむ・またぐ」を行う場所に手すりがあると、転倒防止の支えとなり安心です。実際の動線と体の大きさにあわせて設置します。

浴槽への出入りをしやすく

浴槽と洗い場との段差を小さくことで転倒のリスクや足腰への負担を減らします。浴槽をある程度床に埋め込んで設置する「半埋め込み式」や浴槽まわりにステップを取り付ける方法などがあります。

冬季に増える
ヒートショック
対策

最近よく耳にするヒートショック。温度の急激な変化により血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険な症状のことを言います。家の中での発症例で特に多いのが冬場の入浴時で、脱衣所と浴室、そして温かい浴槽といった激しい温度差に体が直面するためです。浴槽内で失神してしまうと溺れる危険性、外では転倒による事故に繋がります。

浴室以外では、トイレや寝室なども室温が下がりやすいため注意が必要です。

浴室の空調装置
浴室・脱衣所に暖房の設置

部屋間での温度差を少なくすることが効果的な予防策となります。更衣室の場合は一般的なエアコン設置で対応できますが、浴室内には専用の設備を導入します。乾燥機能も付いているタイプが多いため、洗濯物の室内干しにも便利です。 リフォームによる予防だけでなく、入浴前の水分補給や正しいお風呂のつかり方を行うことが大切です。

入浴中の緊急事態に備える

非常ブザー・発信機の設置

万が一の事態が発生した際に、すぐに外部に危険を知らせることのできる通報装置があると安心です。給湯器に外部呼び出しボタンなどの簡易的な機能が付いているものもあります。
浴室の他に、密室空間に一人きりになる空間としてトイレも事故やアクシデントの多い場所です。特にお一人様で暮らしている場合は、報知器の設置を真剣に検討しましょう。

バスルームはまるごとリフォームがおすすめ

浴室の場合、基本的には部分的なリフォームではなく、トータルで行うことが多くなっています。
個別で工事をすることが不可能なケースがあったり、コスト面でも全体的にリフォームするほうが有利になる傾向にもあります。部分的な工事で代表的な例は、手すりやステップの設置や給湯器の交換などになります。

バスルームはコーキングの劣化などもあり、それらは水漏れや各部腐食の原因になります。もし長く使っているようでしたらまるごと新装することを検討してみてはいかがでしょうか。

リフォームしたばかりの浴室
料金相場 施工日数
50〜250万円 1~7日

階段のリフォーム

階段から転落する事故も多くなっています。
また、高齢になると2階・3階に行くことが負担になり「上がることさえもなくなった」という方も少なくありません。
2階に重い荷物をしまっておくと、それが必要になった時に容易にとりにいくことができなくなるケースもありますので、収納方法についても考えておきましょう。
リフォームでは「補助」「補修」によるカバーとなりますが、リノベーションにより階段自体の変更や上階部分の構成を大々的に変えてしまう方法もあります。

階段のバリフリー対策

上り下りをサポート

手すりの取り付け

手すりを設置するだけでも、安心感は高まります。費用もそれほど高額ではありませんので、対応しやすい改良工事です。

料金相場 施工日数
50,000~
150,000円
1~2日
足元照明

市販のコンセントに取りつけるタイプの物でしたらで数千円から対策できますが、リフォームでしたらコンセント自体にセンサーライトがついた物への交換や、階段の複数個所に照明をつけたりとより快適な設備にすることができます。

料金相場 施工日数
10,000~50,000円 1~2日

2階部分は使わなくなることを見越して

平屋へリノベーション

老後の暮らしを見据えて、階段の改良ではなく2階じたいをなくす減築リフォームを検討するのも選択肢のひとつで、ニーズが高まっています。動線の改善・メンテナンスの簡素化・耐震対策にも効果的で、平屋に憧れる若年層からも人気のあるリノベーションです。延べ床面積も縮小されますので固定資産税の節約も望めます。

料金相場 施工日数
800万円~
2,000万円
30~60日
知って終活!
機能性リフォームに強いリノベートプロダクション
■ひかリノベ

デザイン、施工、物件紹介までリノベに関するサービスをトータルで展開しているリノベーション会社です。
機能に特化したリフォームも得意としており、間取りの変更、キッチンや浴室の水廻り設備の機能向上をはじめ、断熱リフォームやナノバブル生成水供給システム化などの魅力的な商品も提案しています。
建物の性能診断を司る検査体制にも力を注いでおりますので、断温熱環境や耐震性といった安全性にこだわりたい方も一度相談してみる価値があるでしょう。

サービス内容や特徴をご紹介!
特集ページ
ひかリノベのショールーム

ドアのリフォーム

バリアフリー住宅へのリフォームで最も代表的なものが、建具(空間を仕切るものの総称)およびその周囲の改修工事でしょう。
段差の多くは部屋の仕切部分=扉の箇所に多くあり、もし車いすで生活することになった際にネックになるのがドアのタイプです。限られた空間をより広々と使えるようになったり利便性も向上しますので、暮らしやすさを求めた住宅リフォームとしても最適です。レール部分がバリアフリーに対応しているかもポイントですので、必ず事前に確認しましょう。

リフォームしたばかりの浴室

快適性と居住性を求めて

引き戸の導入

一般的な開き戸(ドアを押し引きして開閉するタイプ)から、横へスライドさせて開閉する引き戸に変更することでの大きなメリットは、車椅子での出入りがしやすくなること。そしても1つはドアノブを回すことが大変になってくるご年配の方の負担を減らすことができる点が挙げられます。使い勝手が良い事とスペースを広く使えるようになる利点から、近年では新築住宅でも玄関などで標準仕様として備え付けられているケースもよくあります。

料金相場 施工日数
200,000~400,000円 1~2日
3枚引き戸・折れ戸

スペースや構造上の都合で引き戸に変更できない場合には、3枚引き戸(スライドさせての開閉もできる開き戸)や折れ戸(路線バスの入り口のような折りたたんで開閉するタイプ)もおすすめです。バリアフリー性能の観点では引き戸に劣る部分もありますが、トイレの内側の空間を広々と使うことができます。どちらも一般的なドアと比べるとやや複雑な構造になっているため、指の挟み込みを防ぐ工夫が施されている物を選ぶようにしましょう。

料金相場 施工日数
200,000~400,000円 1~3日

玄関・軒先のリフォーム

建築上の理由や浸水対策の観点からも一般的に玄関まわりには段差が設けられていることが多いですが、階段が急な場合はスロープをつけたり段差を緩めることで通行をしやすくすることができます。

玄関のリフォームは断熱対策や防犯対策としても効果的です。ドアや鍵、照明システムなどのセキュリティ強化を含めて改築するケースも多くなっています。

スロープタイプのアプローチ

車いすでも通行をスムーズに

スロープ通路の設置

一戸建てが対象になりますが、玄関アプローチにスロープを設けることで車椅子での移動がしやすくなります。 ただし、雪の降る地域ではスロープだけでは滑る危険性もありますので、階段を併設したり手すりを設置したほうが安心です。

料金相場 施工日数
100,000~300,000円 3~7日

転倒事故を防ぐ

補助手すり

玄関は大きな段差がある場所ですので、転倒防止のために手すりを設置しましょう。また、靴を脱ぎ履きする際の立ち上がり動作を補助する役目もあります。

料金相場 施工日数
30,000~60,000円 1~3日

断熱リフォーム

家の中が冬は寒く、夏は暑いという症状が気になるようでしたら、「断熱リフォーム」がおすすめです。とは言いましても、季節の寒暖による室温への影響は当たり前のことですので、断熱対策の弱さが原因であると判断するのは難しいでしょう。

エアコンがいくらメンテナンスしたも効きが悪かったり、冷暖房を止めるとすぐに室内が寒くまたは暑くなる、窓に結露がつきやすかったり壁にカビが発生しやすいようでしたら、寒暖対策が不十分である可能性があります。

最近の断熱技術は進歩しております。もし対策が不十分であったり断熱材の劣化が進んでいるようでしたら、リフォームによって快適性の違いを実感できるはずです。

断熱リフォーム工事の施工中写真

内断熱(内張り断熱)

敷地面積を広げることなく断熱施工を行える

充填断熱とも呼ばれ、断熱材を建物の内側の柱や梁のあいだを埋めるように入れていく工法です。日本では最も一般的な施工方法となっており、昔から使われています。
外断熱と比べてコストを抑えられますが、柱などの骨格も含めた建物全体を覆う工法ではないため、気密性はやや劣ります。そのため、隙間を出来る限り少なくし、配管周りなどもきめ細やかに施工をするかしないかで、断熱性能に差が出ます。充填断熱の技術に長けたリフォーム会社を選ぶようにしましょう。

料金相場 施工日数
1㎡につき 3,000~
30,000円
14~30日

外断熱(外張り断熱)

断熱性・防湿性・防音性の優れた工法

建物の外側から全体的に断熱材を施工します。柱や梁の部分も断熱材に囲まれるため、熱の通り道がほとんどなくなり、断熱性が高まります。
それだけではなく結露も付きづらくなり、さらに遮音性能も向上するメリットがありますが、内断熱と比べコストが割高になること、外壁が厚くなるというデメリットがあります。また、高気密となりますので、換気が欠かせません。換気設備の整備も必要となってきます。

料金相場 施工日数
1㎡につき 8,000~
40,000円
14~30日

断熱塗装

塗る断熱リフォーム

外壁・屋根に温度上昇を抑える機能を持つ塗料を塗る断熱施工方法です。断熱材を入れて熱の影響を根本から抑える内・外断熱よりも性能は大きく劣りますが、もともと断熱性能が低い家でしたらその効果を実感することができるでしょう。
外壁・屋根は10年ほどで塗り替えのメンテナンスが必要となりますので、そのタイミングで施工でき、スケルトンリフォームをすることなく気軽に導入できることが魅力です。
また、安価なウレタン塗料やシリコン塗料では耐用年数5〜7年程度となりますが、断熱塗料の場合は15〜20年と高耐久性の物が多いので、メンテナンス性にも優れています。

料金相場 施工日数
1㎡につき 2,300~
4,000円
3~21日

二重窓(内窓追加)

実は気軽に導入可能

空気や音の大きな出入り口となっているのが窓です。断熱材を張ることができない箇所ですし、そもそも窓には外の光を取り入れ、新鮮な空気と風を部屋内へ取り込む目的があるもの。
しかし、寒暖対策を施すにあたってはデメリット要因となっていることも事実。そのためのポピュラーな対策としましては、断熱性の高い窓を気密性に優れた技術で設置することです。
それだけではなく、内窓を設置して二重窓にすることで、断熱効果が上がります。1、2日の工期で導入でき、結露対策や防音対策にも効果的である点も魅力です。

料金相場 施工日数
50,000~
150,000円
1~3日
※このページで記載している料金相場および施工日数は、当サイトが独自で取材・調査した資料を元に割りだした平均的な参考数値になります。 作業内容やそれぞれの住宅の状態や条件等により、リフォームにかかる料金・日数は異なりますため、数値を保証するものではありません。
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